一鍼堂の寺子屋制度
鍼灸学校や各流派の勉強会で学ばれた方はご存じのように学問や座学・独立した診断術だけを学んでも実践では運用出来ないというジレンマが鍼灸業界や学校、各流派の教育システムに存在します。当プロジェクトは、その教育と育成や実践における不連続に抗うため、実践で活躍出来る鍼灸の臨床家を育てる為のものです。
現場を知り、臨床現場に立つことによって臨床鍼灸師としてのスキルを学ぶという実践ベースのプログラムを設定しております。
2025年8月現在
寺小屋一般生:2名寺小屋院生及び院生相当:4名
※現場の治療家の姿と学ぶべき道が少なくとも一致する必要がありますので、当プロジェクトの受講を希望される方は、必須ではありませんが、可能であれば一度、当院の治療を受けられることを推奨しています。
一般寺子屋生
週に1回4時間程度、直接学びに来ることが可能な方が対象。現場での学びを日常的に行う事を目的にしています。【募集人数】1カ年で約2名程度。定員に達し次第終了。
【費用】3万円/一ヶ月(税込)一カ年を基本単位で考えますが、一ヶ月だけの単月も可能。退会は一ヶ月単位で随時可能。現場治療家やスタッフが専任して時間と労力を割く為に費用を頂いております。【対象者】鍼灸学生や臨床鍼灸師を目指す全ての方【目的】座学や技術研修だけでは、臨床に立つことに必要な学びは身につきません。一般的な流派の勉強会とは異なり、座学や基礎学問を修めたのちに、実際に患者に鍼をするという場に立ち、臨床経験を積みます。むしろ、現場に立ってから本当の学びが始まるのだと信じています。そのための学びの場です。【内容】基礎の学問を修めてもらいつつ、現場の臨床に触れながら適宜、四診(東洋医学における診断術)の実際と運用を学んでもらいます。但し、基礎知識なく治療技術のみを修めると危険なので、技術を学ぶ前に、必ず一定の基礎学問や現場鍼師における医療倫理や臨床鍼灸師の心持ちなどを前提として修めてもらいます。※基礎学問の習熟度が院生相当に満たない場合、臨床に立つ必要がない生徒には、この段階で修了してもうことになります。【環境】鍼灸学生 ・鍼灸師でありながら学びに来ている者・現場治療家・薬剤師・元患者で東洋医学に興味を持ちスタッフとなった者など、25名程度の様々な環境の者が一鍼堂に出入りしています。そのため、色んな方向から鍼師としてのあり方を学ぶことが可能です。また、様々な依頼が全国より集まるため、多種多様な疾患に対する鍼灸治療を学ぶ事が可能です。
【場所】心斎橋の本院を基本にします。(内容に依っては、豊中院での対応も可能)
【受講方法】・週に一コマ(半日の4時間)を選択してもらい、(主に水曜日が中心ですが、火曜日の午前や土日にも選択可能)一鍼堂の心斎橋本院に来て頂きます。学問だけでなく、現場のこと・鍼師としてのあり方・学校のこと・国家試験に向けてなど、一人一人の有り様に応じて鍼師として生きて行くには何が必要かを指導していきます。
・現場は週に一コマですが、勉強生は、専用のチャットアプリで常に情報を共有出来るので、学びを支援することが可能です。・活動時間外でも自発的に勉強会を企画して寺小屋生同士で学びの場を設定する事も可能です。バックアップします。
・一定の水準に達したと判断されると院生プログラムに進むことが出来ます。※院生プログラムについては下記のプロジェクトを参照下さい
オンライン生徒(遠方の方)
遠方で定期的に大阪の院まで来られることの出来ない方。オンラインでの学習を中心に進めます。月に一度の公開臨床の際には直接参加することも可能。
【内容】
月に一回、モデル患者を公募し、(既存の患者ではない初見の症例)公開臨床を行います。実際に初診患者として、問診から治療までを公開共有し、学術、四診術、刺鍼技術など、座学だけではなく、臨床に必要なスキルのすべてを実践で学んでもらいます。症例によっては、初診時だけでなく、そこからの経過観察と治療の継続、その後のすべての経過を共有して一つの症例を深く追求します。その結果として、臨床家として生きる道を身につけてもらいます。月の一例の症例が提示されるので、それをもとに発生した学びや疑問など、その月毎に学んでもらい、日常的に学術検討を受け付けます。
【参加条件】鍼師か或いは、これから鍼師になる予定の方で臨床家を目指す方。
【参加方法】
①直接当日に公開臨床に参加(公開臨床日に大阪まで来ることが可能な場合)②オンラインでの視聴権限上記の二つの参加方法から選んで頂きます。
【費用】23,000円/月(税込)
【進級制度】オンラインの生徒も一般寺子屋生と同様に一定の水準に達したと判断されると院生プログラムに進むことが出来ます。※院生プログラムについては下記のプロジェクトを参照下さい
寺子屋院生
寺子屋一般生として基本的な学問や素養を身につけたと判断される者は、一鍼堂で実際に患者を受け持ち、臨床実践を学ぶ事が出来ます。座学が本当に活きる段階です。また、当プロジェクトから臨床水準に応じて一定の報酬を受けることで、鍼師が患者に向き合うことで自らの仕事で生活する力を担保するという事を学んでもらいます。
【費用】一般寺子屋生に同じ【対象者】一般寺子屋生として一定の学術とそれを支える人間性が育まれたと認定される者。はり師・きゅう師としての国家資格保持者が前提となります。【報酬】臨床実習については、半日の臨床を1コマとし、1コマにつき4,800円の報酬が保証されます。目安として週5日10コマで192,000円の報酬が保証されます。※週5日とは平日終日3日、土日は各半日として計算※臨床日数は相談可能
【場所】心斎橋の本院か或いは各分院
各プロジェクトへのエントリーやお問い合わせ
心斎橋本院までお電話ください。(担当:下野)電話番号:06-6243-1018大阪府大阪市中央区南船場4丁目11-22YOCビル1F一鍼堂心斎橋本院内
臨床の名のもとに東洋医学の実践を。